変わらなくちゃいけない![]() メーカーはKey ○はじめに 「CLANNAD」には良くも悪くもKey集大成のようなものがありました。 (智アフとかplanetarianはひとまず置いておきましょう。話が進まないので) 別にクラナド最高ー!と言うつもりはありません。個人的にはAIRの方が好きです。 ですが、「ONE」からの流れを総括するものが、確かにクラナドにはあったと思います。 つまりクラナドで一区切りついたのです。 みなさんもそう思ったのではないでしょうか? リトバスでは新しいKeyを垣間見られるのでは、とみなさん期待したのではないでしょうか? 僕は期待しました。 「ちょっと見ないうちに、なんかおまえ、牛乳1リットルぐらい飲みそうになったな」と周りから憧憬の視線を向けられるぐらい期待しました。 とうとうこの時が来た。新しいKeyを見られるんだ。 そう思っていました。 ですが蓋を開けてみると…… ○もういいってば。 よくわからない奇病、どっかで見たことのあるキャラ達、トラウマ、記憶、ループ、奇跡、そして永遠の世界…… おいこらKey!焼き直しはいい加減にしろ。正直飽きた。 というより、結局は麻枝でした。 いつもの麻枝でした。 明るく爽やかで、どこか切ない友情を見せてくれるんじゃなかったの? 確かに友情は見せてくれました。 麻枝お得意の説教臭い家族愛は、あったと言えばありましたが、全面に出されることはありませんでした。 けれども手法がいつも通りです。 それがKeyテイストなんだ、と言えばそれまでですが、一区切りあった後で、新しい方向性を見せなくてはならない局面で、こんなことされると残念でなりません。 ていうか、ホント永遠の世界が好きですねえ。 「ONE」から何も進歩していない。 さんざん「ONE」で永遠の世界議論をしてきた方にとっては、もういいよ……って感じでしょう。 なぜに今更永遠の世界なんて、散々麻枝の手垢にまみれたものを、リトバスで目の当たりにしなくてはらないのでしょう。 麻枝の最後のシナリオだから。そりゃまあ関係あるでしょう。 けどね、麻枝節はもういいんです。はっきり言ってクラナド(と智アフ)で終わったんです。 僕が見たかったのは、次のステップです。 終わった時代の残り香なんてまっぴらごめんです。 ホントくだらない。麻枝なんてくだらない。 え? なんでこんなに批判するかって? そんなのちょっと感動しちゃったからに決まってるでしょ! 後半、というかリフレイン編、いつもの麻枝なのに、ちくしょう、泣きそうになっちまった。 恭介が涙を流すシーンなんて、名場面すぎるじゃないですか。 僕まで「ぎょぼうずげげぇぇぇええ」となりましたよ。 それもこれも、リフレイン編と鈴ルート以外が全然ダメなんです。 麻枝以外のライターが担当したところが、ホントにダメダメなんです。 ○超展開 Keyの作品はどれもこれも超展開です。 しかしリトバスの個別ルートは、一際超展開です。超先生もびっくりです。 特にクドルートなんて酷すぎます。 この作品は、ユーザーにツッコミを特訓させようとしているのかと本気で疑いました。 ネタバレなので詳しくは言いませんが、とにかく「えぇー」の連発でした。 その上個別ルートのほとんどは「それ〜〜でやったやろ」の連発なので、 感動以前に耐えきれるかどうかが問われます。 僕は来ヶ谷→クド→葉留佳→小毬→美魚→鈴(→リフレイン) とプレイしたのですが、鈴ルート以外はどれも退屈極まりなかったです。 美魚ルートは、まあまあと言えますが、鈴ルートに入った途端に「なんか全然違う!」と痛感してしまうほど、他の個別ルートのレベルは低かったです。 葉留佳ルートでは、正直腹が立って顔面でキーボードを受け止めそうになりました。 だからキャラの紹介しません。どうでもいいです。 未プレイの方は公式見てください。 こんなアナーキーなスタンスで進めていきたいと思います。 結局は個別ルートなんて前座にしか過ぎないんです。 ヒロイン達を攻略させて、プレイヤーにヒロイン達との距離を縮めてもらうための場にしか過ぎないのです。 なぜならば、真エンドに辿り着いた方ならお分かりとは思いますが、本作はやはりみんなとの友情がメインになっているからです。 野球やバトルなどのミニゲームも、結局はこれを表すため、あるいは体験してもらうためです。 だから個別ルートの完成度なんて二の次です。 全てはリフレイン編へと収束していくのです。 ○めずらしくちゃんと終わっている リフレイン編を語りたいのですが、ネタバレなしでは語りにくいですね。 まあ手法としては、クラナドの渚アフターと同じと言えます。 全てがそこに収束する、という意味で。 あいかわらずの奇跡連発展開ですが、意外にまとまっています。 見せたいところがはっきりしているからでしょうね。 「リトルバスターズ」という集まりにスポットを当て、そこに友情や思いを描く手法が上手くいかされています。さすがと言うべきでしょうか。 野郎どもとの友情なんて、もはや卑怯の域です。 それに終わり方が、めずらしく綺麗なんですよ。 もうこれしかないだろ、という感じです。大団円。 確かに強引であったりご都合主義ですけど、いつもと比べりゃマシな方ですし、 突拍子のない感じもしませんでした。 収まるべきところに収まった、ですかね。 こんなにも爽やかに、明るく前向きにエンドを迎えるKey作品なんて珍しいんじゃないでしょうか? エンドロールが流れたとき、とても幸せな気持ちになりました。 泣き笑いですよ、泣き笑い。 泣き笑いでエンドロールを見ていました。 他人には見せられない顔だったと思います。 終盤からラストがよくできているので、どうも批判しきれないというのが正直なところです。 終盤を見せるためだけの作品だったんだ。まあ、そうだと思います。 けれど、それにしたって個別ルートが酷すぎます。 序盤のギャグも笑えませんでしたしね。もう斉藤ネタはいいです。あとバイオ田中も。 あと最後に、初期リトルバスターズというか、子供の頃を回想以外でもやってみたかったなというのがありますね。 そこをリフレイン編なんかで上手く取り入れていれば、大ラスもっと感動したと思います。 ○音楽 よくないです。 いつものKey作品なら、プレイした後はサントラとして使うのがデフォなんですが、 今回はそんな気になりませんでした。 あれれ? ってな感じです。 OPはとてもいいです。何度でも聞きたくなります。 けれどBGMはどれもイマイチですし、青空のような鳥肌挿入歌もありませんでした。 リトバスが小さくまとまっている、あるいは高い評価を得られないのも、音楽のせいなのではないでしょうか。 Keyの作品は、僕の感想ですと、音楽に泣かされるんですよ。 AIRの「ゴール」なんて、まさにそうだと思います。 音楽はシナリオを左右する力を持っていると思います。 その音楽が、どうも微妙だった。 だからリトバスに破壊力のある力がなかったのだと言えるのではないでしょうか。 ○絵 いたる…… ○まとめ 破壊力はありません。力強い作品とは言えません。 なんだかんだでいい作品だとは思いますが、失速しているのをどうしても感じてしまいます。 大きなメーカーですからね。プレッシャーもあると思います。 ユーザーもエロゲー(本作はエロゲーじゃないけど)という感覚より、Keyの作品として受け取りますからね。ニトロとかまあ月型みたいに。 だからそこら辺の作品と同等であってはならないのです。 「そんな無茶な〜」とKey側が言いそうですが、そういう評価をされるのも事実です。 だからこそ、Keyには変わって欲しいのです。 このまま麻枝のスタンスを受け継いでも、劣化していくのは目に見えています。 恭介じゃないですけど、これからのKeyはこれまでのKeyを越えて行かなくてはならないのです。さもなくば、確実にユーザーは離れていきます。 既に離れているという意見には聞こえないふりです。 その意味では、本作は可哀想ですね。 決して悪い作品ではないんです。リフレイン編に限って言えば、いい出来なんです。 ですがKeyの作品としてはダメです。 こんなものをいつまでも作っていてはダメなんです。 「泣きゲー」を流行らせたのがKeyなら、Keyによってテンプレート化したそれを終わらし、 新たなる可能性、あるいは道を指し示さなくてはならないのです。 なんて熱く語りましたが、今年に発売した作品のなかでは普通にトップクラスです。 完成度としては、クラナドよりもリトバスの方が高いと思います。 ONEなんかと比べれば、ダントツににリトバスの方が完成度高いです。 けれどもリトバスは、クラナドやONEには及ばないでしょう。 それは衝撃度であったり、制作者の血反吐のような思いであったり……整合性や辻褄を無視してでもプレイヤーに感動を伝えるもの、僕がよく言う力強さという点に置いてです。 リトバスにはその点があまりなかったです。 つまりは鳥肌感です。鳥肌が立ったか否か。 僕が求めるのは、鳥肌の立つ作品です。小綺麗なものなど興味ありません。 Keyはそれができるメーカーだと信じています。 だから今後に期待したいです。 評価 80点 なんだかんだで高得点なのは仕様です。 リトルバスターズ! 初回限定版
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