夏が来て、ずっと夏だったらいいのに。![]() メーカーはコットンソフト ○レビューなわけですが… 爽やかな感じでよろしいんじゃないでしょうか。 ドタバタしてて、みんなで騒いでる感じがしてて、まあ、学園モノですよねえ。 以上、レビュー終わり。 ……とはいきませんよね。 ですがね、ぶっちゃけ話すことがないんですよ。 それは完成度が高くて口を挟めないとか、感動して言葉が出ないとか、そういうベクトルじゃなくて、ホントの意味で何も語ることのない作品……つまり印象が薄いってことですね。 あらすじを説明しておきますと、 主人公・渡部敦志が通う学園は、二学期で第二学園と統合されることとなりました。 友人のシゲオ、実梨、由佳子とも以前のように遊ぶことが少なくっていましたが、 まあ別に統合先の学校でも会えるさ、クラスは違うだろうけど関係ないよ、と思っていました。 そんなある日、由佳子の転校が突然知らされます。 驚いた敦志・シゲオ・実梨。 続くと思っていた4人の関係が、夏とともに終わることとなります。 このまま終わっていいのだろうか? そんなわけはない! 敦志は最後の夏を盛り上げるために、 「由佳子と最後の夏を楽しむ部」を発足させるのでした。 おバカな感じです。 というか、みんなでバカやろうぜ! って感じなんすわ。 どれぐらいバカな感じかというと、 セリスというキャラがいます。金髪ツインなんです。金髪ツインといえばツンデレですよね。や、ツンデレかと思いきや実はダジャレ好きという未知なる属性を持ったキャラなんですが、ひとまずここでは置いておきます。 それでね、部員集めをほとりという後輩キャラの子と一緒にしていたとき、そのセリスを偶然見かけるんですよ。主人公は彼女の金髪に見とれ、外人かなあと思うわけなんですよ。金髪ですからね、そりゃ外人だと思ったって不思議はないのかもしれません。 ですがね、ちょっといいですか、あなたと一緒に部員勧誘しているほとりの髪の毛ピンク髪でしょうが! バカみたいに「金髪だあ、うひょーマンモス!」なんて言ってないで、まずは隣の人種不明にツッコメよ。いや、「うひょーマンモス!」なんて言ってないんですけどね。 ちょっと待ってください。もしかするとこれは高等な伏線なのでしょうか。 だったらコイツは何人なんだよ、と思わせる巧みな技なのでしょうか。 いや、他にも緑髪とかいるわけなんですけどね。 こーゆー萌えゲーで、髪の色に触れるのはある種のタブーだと思っていた僕には、そりゃ新鮮に思えましたが、なんかおかしいです。 要は、こんな矛盾すらまかり通るぐらいのバカでラフなラブコメだと思ってください。 ○ぶっちゃけ面白いのか? 一周目はそれなりに面白かったです。 確かにボリューム不足な面は否めず、たいした見せ場も山場もなく終わりましたが、 その爽やかさ、ほのかな萌え、シゲオという笑いのスパイスなどで楽しめました。 「あれ、これはこれでアリなんじゃね?」 と思っていました。が、二周目からは退屈というか、苦痛でした。 というのも、本作の実験的試みであるRESがよろしくないんです。 RESとはRandom Event Systemの略で、たくさんのエピソードの中からランダムでどれかのエピソードを選ぶというそのまんまのシステムです。 ですが、全然ランダムなんかじゃないです。 二周目で既に形骸化してしまいます。これは痛いです。 なぜ形骸化するかといえば、圧倒的にエピソード数が少ないんです。20個ぐらいしかないんです。 ランダム性を強調したいのなら、エピソード数をもっと増やさなくては意味がありません。 だって一周で12個選べられるんですよ、割合がおかしいです。 しかも一度選んだエピソードはわかるようになっている親切設計なので、よけいにランダム性がなくなっています。こと三周目では存在の意味すらわからなくなります。 このことが本作の全てを表しているような気がします。 つまり、ただのテンプレート作品にしないようにとしているのにも関わらず、どうも空回りしているんですよ。由佳子がただのお隣の幼なじみではなく、お隣の後からの幼なじみと変則的な設定をしたのに、あまり機能しているとは言い難いことからもそう言えるのではないでしょうか。 もっといえば、結局何がしたいのかわからないんです。 みんなでバカ騒ぎをあんだけ強調しておいて、個別ルートに入った途端にそれを真っ向から否定しかかってくるのは、率直に言って違和感を覚えずにはいられません。 これでは「由佳子と最後の夏を楽しむ部」が単なる出会い系サークルです。 リビドーの懐かしの作品を思い出しました。 重要なのは二人が近づいていく過程を「みんな」という集団の中でいかに上手く描くか、なのではないでしょうか? ここが抜けているため、どうも本作はうだつの上がらない感じになっています。 しかし、シゲオは面白かったです。彼との絡みは随分笑いました。 彼がいなかったのなら、本作は確実に地雷級だと思います。 ○磯野まゆかを追い求めて。 磯野まゆか 本作のサブキャラであり、登場回数がホントに少ないながらも、僕の心を捕らえて離さない割り箸集めがマイブームのアヴァンギャルド・クラスメイツ。属性は攻略不可。 パッと見、地味です。なんというか華がありません。 見事なサブキャラっぷりです。 主人公がまゆかを部活に勧誘しようと思ったときに、「お前はその器じゃないからだっ」とシゲオに言われ却下されてしまうほどのサブキャラです。 あふぅッ!その通り!! まゆかぁ、お前はその器じゃないんだ。わかってくれ、お前のキャラは立っているが、それはあくまでサブキャラとして立っているんだ。 シゲオにむちゃくちゃ言われたまゆかは、呆然としながらもこう呟きます。 「何が…足りないんだろ」 そりゃ全てです!存在そのものです! でも安心して、僕はそんな君が大好きだ! あうぅ、まーゆかぁ!立ち絵からして地味、一枚絵もなんかイマイチなまゆか! 辛抱堪りません。 まゆかの登場数の多い導入部を二周目からはまるごとスキップできる機能がついているのですが、僕はそんなことをしません!まゆかのために最初からやり直しています!!もちろん、正直邪魔くさいRESの解説だってまゆかがナビゲートしてくれるから毎回全部聞いています。もちろんもちろん、エピソードだってまゆかが活躍する王様ゲームは外しません。 もうね、あのパッとしなさ、あのあか抜けなさ、あの微妙な登場回数、最高ですよ。 サブキャラ好きというか攻略不可キャラ熱病の僕にとって彼女は小悪魔です。 テキサス育ちの小悪魔です。 赤いスポーツカーのボンネットの上で寝転がるのが似合います。 もっと言えばサボテンが似合います。ああ、サボテン! あのチクチクしたトゲ…大胆な曲線…はち切れんばかりに膨らんだシルエット… なんて蠱惑的なんでしょう。 まゆかこそサボテンです。ミラクル・サボテン・ガールまゆか。素敵です。 あ、だからといってファンディスクでまゆかルートとかつくらないでくださいよ。 ファンディスクがあるのかどうか知りませんが、まゆかを攻略させないでください。 どうせならファンディスクでも攻略不可を希望します。 ファンディスクでもぞんざいな扱いを希望します。 それがミラクル・サボテン・ガールまゆかなんです。 ○その他 さて、みなさんがドン引きしている間に、絵とか実用性とかについて話しましょうか。 絵は綺麗ですね。 キャラがとても可愛らしく描かれていて、それに肉感がある絵なので性的シーンは自分的に盛り上がりました。アゲアゲです。 が、 その性的シーンの尺が極端に短いです。 「早ッ!!」と思わず主人公を罵倒してしまいました。 こんな罵倒をされたら、普通の男子諸君なら立ち直れないことでしょう。 でも言わざるを得ない。 それほど短いんですよ。困ったモノです。 なので実用性は、ほとんど皆無なのではないでしょうか? それで、絵のことで唯一気になることがあります。 首と顔の繋ぎ方というか、接合の仕方が妙です。 むりやり首に顔をつっつけた感がとてもします。特に立ち絵で。 一度気になり出すと、もう変に見えてしょーがなかったっす。僕だけでしょうか? あとは音楽ですか。 まあこれは特に何もないです。雰囲気に合っていたのではないでしょうか。 印象に残るような曲は全くありませんでしたけどね。 評価 60点 この作品からの教訓 → 僕は攻略不可キャラを追い求め続けると再確認 ナツメグ
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