なんだかネムネムです。![]() メーカーはTarte ○あらすじ この物語は、セロが白銀の村へココを連れて行く旅に、友達のワカバとその弟ライトが同行する形で始まります。 セロの目的はココのメンテナンスですが、同行するワカバは勢いでエントリーしてしまった演劇祭のため、脚本を書きながら各地で役者を探そうと画策中。 それはいわくつきの悲劇『天使の導き』と全く正反対のハッピーエンド版で、史上最大の逆賊と名高いアインが『実は良い人だった!』というトンデモな内容。そんな代物だけに、「役者すら見つからないのでは?」と不安を抱えながらも、偶然か運命か、主役にふさわしいアンジェリナやベルを見つけて大はしゃぎ。 果たして、ワカバたちは無事にアンジェリナたちを仲間に入れて、劇を成功させることができるのでしょうか? −公式ホームページより− というシロハネ編をベースに、遠い過去を舞台にしたクロハネ編を絡めて物語は進行します。 ○僕の気持ち ところで、プレイしているうちに評価が高くなっていくもの、プレイしているうちに評価が低くなっていくものがありますよね。 僕にとって本作は後者の方でした。 その僕の気持ちの変化をざっくばらんに説明します。 購入前 絵買いだねぇ〜。 ↓ 購入直後 まあ、後回しにしようかな。 ↓ プレイ開始 おぉ〜、なんか空気ができてるぞ。 ↓ 前半 これって、ひょっとして80点以上なんじゃね?? ↓ 後半 なんか眠い。。。山場はまだかな。。。 ↓ 一周目終了 あれっ、終わっちゃった! ↓ 二周目 退屈だな〜。 ↓ 三周目 ちょっと盛り上がったけど、なんか、なんか足りないような…… という感じです。 全体としてはよくまとまっていて、三周目はホロリとくるものがあります。 でも、なんだか肩透かしでした。 山場らしい山場が、特にシロハネ編でなかったのが問題なのかもしれません。 とは言っても、この作品自体がプレイヤーに強烈な印象を与えようとするものではなく、 ほのぼのとした日常を丁寧に描写する作風なので、仕方のないことなのかもしれません。 確かに癒されました。 久し振りに清涼感をもらいました。 ですが、もう一度インストールしなおしてプレイしようとは思いません。 そう思わせる強さがないからです。 例えるなら本作は、人気のない新興住宅地です。 新しいマンションが建ち並び、整備され、とても綺麗なのですが、人がほとんどいないためガラーンとしています。 そういうところは、綺麗と思っても住みたいとはなかなか思わないでしょ? そういう感じです。 わかり難いですか。そうですか。例えベタな僕に乾杯。 ○群像劇の難しさ 本作のシナリオは、確かに物足りないところがあるものの、安定した良さを持っています。 なのですが、こと「群像劇」という観点から見れば、どうも首をひねざるを得ません。 それは、セロ・ワカバ組、アンジェリナ・ベル組などのようにガッツリ別けられて展開していく姿勢から窺えると思います。 群像劇なのに、なんだか中途半端ですよね。 このため、それぞれの関係性がよくわからなくなっていました。 アンジェリナがセロのことを「仲間」と見なす場面があるのですが、ひねくれた僕は「本当に?」とツッコミを入れたくて仕方がなかったです。 その意味では、クロハネ編はココを軸としていたので、安心してプレイできました。 やはり下手に集団をメインとするのではなく、あるキャラを軸に物語を展開した方がよくなると思います。 群像劇を目指した作品の多くは、この問題点で躓いているケースが多いので、 もういい加減諦めなさいと言いたいです。 でも、この問題点を突破した作品は、やはり例外なく名作なので、 心のどこかでは諦めずに挑戦し続けて欲しいと思っています。 ○歌がいい、すごくいいっ! そりゃそうです、何て言ったってRitaさんが歌っているんですから。 OPの「Alea jacta est!」なんて最高ですよ。 そういえばOPムービーも、言ってしまえば何の変哲もないムービーなのにかなりよかったです。 作品の雰囲気を丁寧に表現している印象を受けましたね。 EDで流れる観月あんみさんの「Memories are here」もよかったです。 というかあのエンドロールは卑怯ですよ。 というかココ・ルート終盤から卑怯ですよ。 良質の清涼感ある悲しさ、まさにそんな感じですね。 ○なんてエロスの合わないゲームなんだろう 正直なところ、最後までエロスの必要性を感じませんでした。 お風呂を覗いちゃった! 程度なら、むしろバッチリなんですが、 いざ事が始まると違和感を覚えずにはいられません。 情緒不安定になったベルがアンジェリナと……というシーンがあるのですが、 これがまた、唐突なんですよね。 いきなりおっぱじめるワケなんですよ。雨の中、街中で。 爆笑してしまいました。 可愛い顔して大胆不敵です。 エロゲーで突然情事が始まるなんて、そりゃよくある話なんですが、 どうも本作には合っていないと思いましたね。 というか、情事的シーン自体が作品と合っていないと思いました。 ありますよね、この絵でエロやられてもリアクションに困るってヤツ。 そんな感じです。 でもその辺りは個人の趣向性の問題なので、とやかく僕が言うところではありませんね。 ペドさんやロリさんにとっては、それなりに実用性がある……のかもしれません。 や、僕は違いますよ! そんな目で見ないでください。違います、違いますってば! なんですか、ロリコンは犯罪なんですか? 犯罪ですよ! ○まとめ それなりに高い評価をしてもいいとは思うんですけど、どうも躊躇われます。 全体的に高い水準でまとまっています。 百合百合していますが、世界観が完成されていて、お話としても口の挟むところはないです。 逆にそれが仇となっているのかもしれません。 要はこぢんまりとしているんですね。 正確には、こぢんまりとしていったと言うべきでしょうか。 なんにしろ物足りないです。 物足りないのに、作品として出来上がっているからフラストレーションをぶつけるところがなく、モヤモヤが残ってしまう。そう感じるのは僕だけでしょうか。 演劇祭のところなんて、もっと盛り上げられたはずなんですけど、まるで避けるかのように駆け足な描写で終わらせてしまっています。ですが、わざわざ口を挟むまでもないか、と思ってしまうんですよ。上辺で出来上がっているから。その結果、モヤモヤが…… なんとも悪循環です。 別に突き抜けろとか驚愕の展開を用意しろなんて言うつもりはありませんが、 ストーリーの起伏はちゃんとつけて欲しいです。 ゆるーい小波のような起伏でやられても、そりゃプレイしているときは世界観に浸れていい感じですが、終わった後には残るモノがないと思うんです。 ぶちゃけていうと、ゆるーい展開の中で丁寧に描くのは簡単なんです。 しっかりとした起伏の中で、いかに丁寧に書くかが重要なのではないかと思うんです。 だからと言って超展開をやられては困りますけどね。 つまり、もう一歩踏む込んで欲しかったわけなんです。 評価 68点 カタハネ
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