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help リーダーに追加 RSS その横顔を見つめてしまう 〜A Profile 完全版〜 レビュー

<<   作成日時 : 2007/02/02 21:59   >>

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嫌な作品です。


メーカーはあかべぇそふとつぅ



○どんなお話?

義理の妹・莉寿、幼馴染みの美桜、クールなお嬢様・未来。
一見ベタな学園モノ設定なのですが、彼女たちの奥にあるさまざまな問題が、この作品の軸となり、物語が展開していきます。「A Profile」とは、このことを意味するのでしょうね。
シリアス、と言ってもいいかもしれません。
単なる萌えゲーでないことは、火を見るより明らかです。

しかし、ずっとシリアスというわけでもありません。ギャグもあります。
そのギャグなんですが、どうも笑えません。
というか、ここで笑わせたいのか黙らせたいのかわからないのです。
簡単に言えば、シリアスの中にギャグがあります。
ギャグ描写なんですが、空気はシリアス。そういうのが多々あり、リアクションに困りましたよ。
何を意図してそのような描写を入れたのか、あるいは、そのような場面にしたのか。理解に苦しみます。

そうですねえ、本作がどんな作品であるか、それを一言で言えば……
おっさんが書いた若者ストーリーってな感じでしょうか。
幻冬舎から出てそうな若者大衆小説を、エロゲー・テイストにしてみました。
そんな感じです。
しかし完成度は低いです。展開なんてあまりにも強引です。
幻冬舎に失礼です。ごめんなさい。


○何がそんなに嫌なのか。

あくまで個人的なことを言わせてもらえれば、僕はこの作品が嫌いです。
いや、不愉快と言った方が正確ですね。
ファンの方には申し訳ありませんが。

不愉快である一番の理由が、あまりの幼稚さ、これに尽きますね。
登場人物全員、幼稚な発想しかしません。
そのくせ、自分を是として押しつけてきます。

お前バカかっ!!と夜中に何度叫んだかわかりません。
ご近所さんと顔を合わせるのが気まずいです。
「こんな時代だものねえ」と意味深に励まされそうで恐いです。

それはともかくとして、誰も彼もが稚拙な思考というのにはうんざりでした。
まるで中二病患者の巣窟です。
本来なら、なんだかんだでイイヤツ・ポジジョンであるはずの快音でさえも、クソガキにしか思えませんでした。
こうなってしまうとキツイです。
快音を不快と感じてしまうと、この作品の面白さは半減すると言ってもいいでしょう。
だから僕は、あまり本作を楽しめなかったのかもしれません。


そして、主人公が責められ続ける点がどうもダメでしたね。
登場人物の多くは、その子供じみた考えで主人公を責めてきます。
時にはいじってきたりします。
僕がドMなら、頬を赤らめ「もっと! もっと!」とシャウトしたところでしょうが、
残念ながら僕はマゾッホではありません。
はらわたが煮えくりかえって仕方がなかったです。
初めてですよ。
叶わぬ夢と知りながら、ディスプレイを殴りつけたい衝動に駆られたのは。
にもかかわらず主人公が「あいつらはイイヤツらだよ」なーんて言っちゃうんですから、むっきー! ですよ。

とにかく、悪意というものがひしひしと伝わりました。
それは真っ向から殺しに来たり、地位を簒奪されるような悪意ではなく、
陰口を叩くとか鼻で笑うとかの、じめっとした悪意が作中に蔓延しています。
それなりに感動系のストーリーを目指したようですが、このジメジメ感が拭えず、スカッとしません。
それに、展開が寒いんですよ。
美桜ルートで、美桜の両親が離婚することとなるのですが、主人公は彼女の父親のところへ行き、土下座をして考え直してくれと頼むのです。

いやー、いくらなんでもそれは……。

さっき登場人物が皆幼稚と言いましたが、もれなく主人公も幼稚なのです。
耐え難かったですねえ。
相互理解だとか愛情だとか、そんなもので離婚は回避できないんですよ。
今どき離婚なんて珍しくないですから、僕の家庭事情をわざわざ語ろうとは思いませんが、
それにしても寒いですよ。薄っぺらいですよ。
こんな展開でお涙ちょうだいなんて、ホント、やめて欲しいですね。




評価 60点

その横顔を見つめてしまう ~A Profile~ 完全版
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