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help リーダーに追加 RSS 車輪の国、悠久の少年少女 レビュー

<<   作成日時 : 2007/02/01 00:24   >>

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蛇足と言わないで。


『車輪の国、悠久の少年少女』応援中よ
メーカーはあかべぇそふとつぅ



○最初に

本作は大きくわけると、三つに分類できます。
一つは、法月将臣の過去、特別高等人試験に臨んだ際の出来事を振り返る法月編
もう一つは、車輪本編での各ヒロインエンドのその後を綴ったヒロイン編
そして最後に、番外編です。

では最初に法月編からレビューします。



○法月編について

展開は本編とほぼ同じです。
わざと法月のとっつぁんが森田に自分と同じ試験を受けさせ、森田が進むか戻るかどちらを選択するか知りたかったという事が推察できます。
あるいは、森田には進んで欲しい気持ちがあったのかもしれませんね。
自分が最後で進めなかったこと、本編のラストにおいてとっつぁんが「そうか……進んできたか……」と言った台詞の奥にあるものが、この法月編をプレイすることによって、より明瞭に実感することができるでしょう。

というか、この法月編は、本編をサルベージュするというよりも、もう一度本編をやりたくなるようにできていると言えます。
その意味では、この法月編が「序章」と銘打たれているのも納得できます。
だからと言って本編未プレイの方が、いきなりこのFDから入るのはオススメできません。
あくまでも、一度本編をプレイした方が、このFDをプレイすることにより、もう一度プレイしたくなるという意味です。
なかなかGOODです。

しかし、ボリュームがないのも事実です。
樋口三郎との戦いは、回想ですまさずにしっかりと見たかったです。
というかむしろ、そこが見たかったんです。
そこを見れると思って購入したんです。
非常に残念です。

残念と言えば、アリィの中の人、あれ、どうにかなりませんか?
(アリィとは特別高等人試験の試験官で、本編でのとっつぁんと同じポジションにいるキャラです)
正直、顔と声にギャップがありすぎます。
現在の年とったアリィがあの声なら、なーんの問題もないんですが、やはり試験のときのアリィの声には違和感を覚えてしまいます。
まあ、若い声優の方で、威厳というか、迫力のある演技をできる方がいないせいなのかもしれません。
確かに演技面では問題はなかったです。
むしろ上手かったです。さすがと言ったところでしょうか。こんにゃくのときは絶望しましたがね。
問題は声の質ですよ。どう考えてもあのフェイスにご年齢が否応なく醸し出される声はおかしいです。
というか、もっと鋭利な声の方が合いませんか?
どうも折笠さんの声は、野太い印象を受けてしまうため、凄みはあっても怖さはないんですよ。
雑賀みぃなはとっつぁんに「ルールを変えてください」と言うのではなく、「あの人の声を変えてください」と言うべきだったのです。
そうすれば、とっつぁんは道を進んでくれたことでしょう!
いえ、全くの冗談です。

後は、終わり方も残念でしたね。
あそこで終わることには、何の意見もないのですが、もう一つアクセントが欲しかったですね。
彼のこの決断、あるいは結末は、車輪本編の段階で予想できたので(バッチを捨てるところ)、なんというか、なるようになったなあとしか思いませんでした。
できれば、これは作品全体に言えることなのですが、皮相なところに答えを求めず、もっと大きなところで答えをだして欲しかったです。
最愛の人を助けに行く、それは結構。欲しいのはその続きです。
二人で幸せに過ごしました、ではないでしょ?
バッチを捨てるというのは、そういうことではないでしょ?
そのことを、最後のシーンで表現して欲しかったです。欲を言えばね。


まとめとして、法月編の本編と同じように進む展開は、評価をわける要素となるでしょうが、僕はこれでよかったと思います。
とっつぁんの思いが、ひしひしと伝わったからです。
法月将臣、いいキャラです。



○ヒロイン編

正直キツかったです。退屈でした。
ヒロインたちとのその後、確かに気になるところです。
ベタベタイチャイチャな展開、確かに本編には欠けていたと言える要素です。

ですがね、思い出して欲しいのです。
車輪の日常シーンって楽しかったですか?
車輪の面白さは、日常パートにはありませんよね?
単なる休憩として日常パートがありましたよね?
そんなのを延々とやらされても、疲れるだけなのです。

いや、確かに笑えるところはありましたよ。
お姉ちゃんシナリオは笑いまくりました。
特にとっつぁんのモノマネをするところなんて最高でしたよ。
でもね、違うんですよ。そんなのは求めていないんです。
もっと言えば、こんな森田は見たくなかった

なんですか、この腑抜けになった森田は!
単なる学園生に成り下がりすぎですよ。
なっちゃんと一緒に教育の改革? さちの絵のサポート? 灯花の料理のサポート?
おめぇそんなのヒモじゃねえか!!
いくら金持ち設定だからってうらやまし……ふざけんな!!
それに大統領だぁ? ギャグ? それギャグ?? このシスコン野郎。
違うだろ、森田。
お前は樋口三郎の息子だろ!車輪なんだろ!受け継がれ、それを果たしたんだろ!だったら、それに相応しい生き方があるじゃないか。
向日葵の少女たちと生きるだと?

それは豚のひがみというのだ、もぅおおりぃたぁぁあああ!!!

はあ。
憤りはこの辺にしておきます。
言っておきますと、最初はヒロイン編から始めてください。
法月編からプレイすると、僕のように楽しめなくなります。



○番外編

番外編は二つあります。
一つは、ナゼ南雲えりが試験に遅れたのか、その真実が明かされるショート・エピソード「骨休め」。
も一つは、ヒロインを南雲えりとして、はちゃめちゃな展開が行われる車輪トゥルー・エンド(笑)大番外編「森田の夏休み」です。

「骨休め」は、まあ、どうでもいいです。
短いですし、特に面白くもありません。
しかし「森田の夏休み」は爆笑ものです。無理やりキャラを作り上げる南雲えりは愉快です。
結局撃たれることによってキャラを完成させるえりちゃんは涙ものです(笑)
まあ、ほんとーにおまけって感じのものです。
本編ハーレム・エンドとリンクしているのもいい感じです。

しかし、つくづく惜しいキャラです。
法月編をプレイした思ったのですが、本編では森田一人が候補生として最終試験を受けていましたよね?
そこにえりちゃんがいたら、物語に広がりを与えたのではないでしょうか?
確かにヒロイン攻略という観点、お姉ちゃんという存在などのファクターを考えれば、えりちゃんは邪魔なのでしょうが、物語に奥行きを与えてくれると思います。
三郎を見ているとそう思いました。
本当に残念です。



○まとめ

やはりこれはファンディスクです。
「車輪の国」という物語を締めくくるエピローグ、という認識ではがっかりすることでしょう。
車輪本編がどうしても好きだ。
お姉ちゃんになぶられたい!
灯花は異様にエロイ!!
漢が求める桃源郷……それはまなだ、ヌァムー!!!
などという猛者の方は、どうぞ購入してください。

その後の森田賢一が気になるぜ。
熱い展開に期待してるぜ!
とっつぁん、おれはあんたに惚れたぜ!!
という方は、過度な期待を捨てて購入してください。

あんたも知っての通り、おれはアンチ車輪なんだぜ。
という方はスルーすべきでしょうね。
あんたも知っての通り、おれはキャラ萌えやエロなんか嫌いなんだぜ。クールなんだぜ。
という方は、とっつぁんに「いつになったら一流になるのだ!」とステッキでぶたれてください。


などと言ってきましたが、本作をプレイしたことによって、もう一度車輪本編をプレイしてみたくなりました。
何度もプレイしたのに、またそういう気持ちになれたのは、この作品のおかげだと思います。
その意味では、この作品は成功しているのかもしれませんね。



評価 65点

ちなみに、音声設定でのボイステストは何度か試してみてください。
爆笑間違いなしです。


車輪の国、悠久の少年少女 (予約特典「車輪の国、向日葵の少女」 2枚組オリジナルサウンドトラック付)
車輪の国、悠久の少年少女 (予約特典「車輪の国、向日葵の少女」 2枚組オリジナルサウンドトラック付)

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