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まさに1999年 メーカーはケロQ ○父さん、電波を感じます。 「終ノ空」がどんな内容かというと、一言で言えば終末系です。 1999年という時代の影響が強くあります。 思うに、90年代は狂気の時代だったと思います。 あの時代に起こったことを振り返ってみれば、よくおわかりになると思います。 最近の方が悪辣だ、と仰る方もいるでしょうが、 結局現在は、90年代の焼き直しと言えるのではないでしょうか。 90年代のことを失われた十年だと言う方がいますが、僕はそう思えません。 あんなにも無個性でありながら強烈だった時代はないと思います。 「終ノ空」は、まさしくそんな90年代を象徴するかのような作品です。 かなり狂気です。 ではここで、あらすじを説明しましょう。 学校で、とある巨乳ちゃんが飛び降り自殺しました。 でもその巨乳ちゃんこと高島ざくろはただの巨乳ちゃんではなかったのです。 なんと、前世では世界を救う戦士で、今のざくろにもその力があったのです! そこでざくろは、前世で共に戦った戦士たちと共に、アタマリバースで前世の力を呼び起こすため、スパイラルマタイを決行するのでした! そして死にました!! そんなざくろっちの不可解な行動はやがて 「あのボインちゃんは、世界を終わりを食い止めるために自殺したんだよ」となり、 ついには 「世界は終わるんだよ」 という噂へ発展していきます。 そこへ現れたのが魔法少女リルルちゃんの啓示をうけて真理に至った救世主・間宮卓司様!! 間宮様は学内の生徒達を信者にして従え、終ノ空を目指すのでした。 …… いや、冗談抜きでホントにこういうあらすじなんですよ。 アイタッッ!!アイタタタッッッッ!!!! なんですが、なかなか楽しかったです。 世界観はもろ大槻ケンジなんですけどね、終末フリークの僕はとっても楽しめました。 集団が狂う、カルト化していくサマは、さすがに描写不足が目立ちましたが、 間宮様の頭の中にいたリルルちゃんが具現化されるところは、ゾッとするぐらいよかったです。 ただもうちょっとリルルちゃんが、本筋と絡んで欲しかったかなとは思います。 見せ場のシーンが少なすぎですよ。 ○哲学 この作品、かなり哲学が絡んできます。 とは言っても、そんなに難しくはなく、入門書ぐらいのレベルなので、特別身構える必要はないと思います。 一応、認識がテーマとなっているようなのですが、 論理的に迫ってくるというより、 脳みそを揺すってくるような方法で訴えてきたと言えるのではないでしょうか。 ラストの場面なんて、もろにそうですよね。 あれですよ、サイケな曲を聞いてトリップするような感覚、うん、これに近いです。 しかし、90年代はやたらと哲学が作品に取り入れ出された時期ですよね。 エヴァの影響なんですかね。 どれも衒学的で、主題をカモフラージュする働きしか行っていないですからね。 エヴァの悪い影響なんでしょうね。 でも、好きですよ、そういうの。 ただ、一つだけすごーく気になったところがあるんですよ。 まがりなりにもインテリな雰囲気で進んできたのに、あの間宮様の演説は何なんですか? どこのミスチル大好き中学生ですかっ!! これは、衒学的方法における失敗としていい見本だと思います。 つまりはね、資料や文献に頼ったことをつらつら述べている間は深みを匂わせられるんですが、生の声が出るとその薄っぺらさが白日の下にさらされてしまうんです。 あんだけ哲学的・電波的発言で、僕等をリードしてきた間宮様が、 堂々とミスチルの歌詞みたいな演説をされたのには、正直、失望を禁じ得ませんでした。 ○まとめ 実はかなり期待してたんですよ。 1999年っていう言葉だけでエレクトしちゃう僕には、堪らない作品だと思ってたんですよ。 でも、プレイしてみると、そうでもないなーというのが率直な感想です。 期待が過ぎたのかもしれません。 ですが、もうちょっと頑張って欲しかった。 この程度では電波が足りません。 もっと僕に失禁攻撃を強要してください。 あ、いや、ブラックジョークですよ。 しかし、「終ノ空」を4つの視点から追うのは、なかなかいいアイデアだと思いますし、 音無彩名が永遠について話す例の長ゼリは、震えるほど心にきました。 ところどころでは、強烈なインパクトを放っているのもまた事実です。 僕はそこを評価したいと思います。 評価 74点 ぶっちゃけこの作品、レビューするの難しいです。 終ノ空 メモリアルセレクション もういちど君に逢いたい
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